八王子市での葬儀時間は、参列者は約1〜2時間、ご家族は準備や移動を含め約5〜6時間が目安です。火葬の開始枠から逆算して通夜・葬儀/告別式・火葬/収骨を組み合わせると、無理のない進行になります。八王子市斎場の設備と運用に沿い、到着時刻の考え方や所要の見通し、形式別の違い、予約時の留意点までを整理しました。遠方のご親族にも役立つ具体的な時間設計と、火葬や収骨の所要時間を明示し、当日の流れをつかみやすくしています。
著者|加藤 信之

多摩福祉葬祭 代表取締役社長
加藤 信之
葬祭ディレクター資格(厚生労働省認定)保有。葬儀業界歴30年。2014年に創業以来、八王子・多摩エリアにて「低価格・高品質」の葬儀を提供し続け、地域住民の信頼を得る。公営斎場へのアクセスに精通し、福祉葬や家族葬、直葬等、幅広い葬儀形式に対応可能。累計葬儀施工件数2000件以上。
八王子市の葬儀 時間の全体像
葬儀の時間とは、通夜、葬儀・告別式、火葬・収骨(こつあげ:お骨を骨壺に納めること)と、その前後の準備や移動までを含む所要のことです。八王子市では、火葬の開始枠を起点に逆算すると全体が整います。
到着時刻の目安が持てると、遠方のご親族も予定を立てやすくなります。ご家族は準備や片付けが重なるため、各工程に小さな余裕を入れると安心です。
| 工程 | 参列者の目安 | ご家族の目安 |
|---|---|---|
| 通夜 | 約1〜2時間 | 準備と片付けを含め約2〜4時間 |
| 葬儀・告別式 | 約1時間 | 打ち合わせ含め約2〜3時間 |
| 出棺〜火葬 | 同行時は約1〜2時間 | 待機を含め約1.5〜3時間 |
| 収骨 | 約30分 | 約30〜60分 |
一般的な流れと所要時間
標準の流れは大きく共通です。会場の動線が分かると、当日も落ち着いて進められます。
通夜→翌日の葬儀・告別式→出棺→火葬→収骨の順です。焼香(しょうこう:香をたむける作法)は案内に従えば大丈夫です。八王子市斎場は式場が2室(126席と60席)で、受付ホールや控室も整っています。
- 親族集合・係の確認・宗教者の到着確認
- 開式・読経・焼香
- 喪主あいさつ
- 通夜振るまい(任意)
- お開き・片付け
葬儀・告別式は、出棺時刻から逆算して開式を決めると安心です。一般の方は開始30分前到着、ご家族は1時間前集合が目安です。
形式別に変わる時間
同じお見送りでも、形式により所要は変わります。ただし儀式の骨子は大きくは同じです。
| 形式 | 全体の目安 | 補足 |
|---|---|---|
| 一般葬 | 2日構成・各日5〜6時間(ご家族) | 参列は多め。受付や焼香で時間が延びやすい |
| 家族葬 | 2日構成・各日5〜6時間(ご家族) | 流れは同じ。受付の滞留は少なめ |
| 一日葬 | 同日4〜6時間 | 通夜を省き、式と火葬を同日に行う |
| 直葬(火葬式) | 当日3〜4時間 | 式は行わず、火葬と収骨を中心に進める |
時間を短く整えたいときは、弔電の掲示中心への切り替えや、会食の省略などで調整できます。混み合う日は一日葬も選択肢になります。
余裕を持つ時間設計と立場別の見通し
立場で時間の持ち方は変わります。小さな余白が安心につながります。
参列者は、受付と焼香が済めば退席も可能です。開式少し前に到着すれば落ち着いて参列できます。ご家族は式前の最終確認、出棺後の火葬・待機・収骨、片付けまで続くため、所要が長めになります。友引は火葬が休みの運用となるため、前後の日に日程が集中し、待機時間が伸びることがあります。
斎場の利用時間と予約・手続きのポイント
施設の概要を知ると、時間の組み立てが楽になります。予約は葬儀社経由で行うのが一般的です。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 式場 | 第1式場126席/第2式場60席 |
| 火葬炉 | 8炉 |
| 火葬待合室 | 8室・各54名 |
| 更衣室・授乳室 | 8:00〜21:00 利用可 |
| 霊安室 | 保冷庫3基 |
| 火葬の開始枠(例) | 10時/12時/14時 |
進め方は、まず火葬の開始枠を確保し、次に通夜・葬儀の時刻と式場を合わせます。人数は概数でかまいません。市民と市外の区分で料金が異なるため、住所の確認も早めが安心です。空き状況や手続きは八王子市斎場または葬儀社がご案内します。ご不明点は八王子市斎場へお問い合わせください。
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火葬・収骨の時間と当日の備え
火葬はおおむね1〜2時間、収骨は30分前後です。見通しがあるだけで、待ち時間も穏やかに過ごせます。
- 飲み物や羽織る物、常備薬を小さな袋にまとめておく
- お子さまやご高齢の方は、待合室で早めに着席する
- 棺に入れる品は前日までに確認し、金属やガラス、樹脂など燃えにくい物は避ける
- 分骨の希望は出棺前までに係へ伝える
- 当日の呼び出し役を一人決め、案内を家族内で共有する
当日のご案内は係が随時お声がけします。焦らず落ち着いてお過ごしください。
喪主・ご家族の当日準備と時間管理
ご家族の準備は、前後の段取りが鍵です。納棺は通夜前に行うのが一般的で、整容やお別れを含めると30〜60分以上になることがあります。
進行表はA4一枚で、時刻・場所・担当をまとめます。弔電は代表のみ読み上げでも礼は尽せます。会食は体調に合わせて無理なく整えましょう。
- 供花の札名や遺影の最終確認を早めに行う
- 受付・案内・会計の係を事前に決め、名札を用意する
- 焼香の並びを控室に掲示し、迷いを減らす
- 喪主あいさつは要点を短くまとめ、控えを用意する
- 開式前と閉式後に短い余白を入れ、疲れに備える
段取りや時間配分に迷われたら、八王子市斎場へご相談ください。ご意向をうかがい、火葬の開始枠に沿った無理のない流れをご提案します。
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よくある質問
参列者はいつまでに到着すべき?
一般参列者は開式の30分前到着が目安です。受付や記帳、焼香の案内を落ち着いて確認できるよう、天候や交通事情を考えて余裕を持ってお越しください。
家族はどれくらい時間が必要?
ご家族は準備や片付けを含め5〜6時間が目安です。式場の設営確認、宗教者との打ち合わせ、出棺後の待機と収骨、閉式後の精算や荷物の搬出までを見込んで、少し長めに見積もると安心です。
火葬はどのくらい時間がかかる?
火葬は1〜2時間、収骨は約30分を見てください。混雑状況やご遺体の状態により前後する場合があります。友引前後は枠が集中しやすいため、時間に余裕を持つとよいでしょう。
八王子市斎場での事例
病院での家族葬
八王子市内の病院でお亡くなりになった80代の女性の家族葬は、親族10名ほどで行いました。通夜は病院での収容を終えて斎場の第2式場(60席)で行い、翌朝に八王子市斎場で葬儀・告別式、出棺後そのまま火葬場へ。納棺や遺影の準備は葬儀社と相談し、控室でゆっくりと最後のお別れができるよう進行しました。式は読経と焼香を柱に進め、斎場の控室で軽い会食を行いながら故人を偲びました。火葬待合室での待機や収骨の手順も事前に確認し、午後には収骨まで終えるスケジュールで無理のない流れに整えました。
老人ホームで行った一日葬
介護付き有料老人ホームでお亡くなりになった90代の男性は、ご家族中心の一日葬を八王子市斎場の第1式場(126席)を使って行いました。午前中に葬儀・告別式を短めに実施し、出棺後は斎場の火葬炉で火葬・収骨まで同日中に進行。納棺や遺影、供花の最終確認は当日早朝に葬儀社と行い、控室や火葬待合室を活用して参列者の負担を抑えました。式中は読経と短い弔辞を中心にし、会葬者には葬儀後の喪主の挨拶で感謝を伝えました。火葬待合室では係員の案内でスムーズに収骨を行い、夕方には全ての手続きを終えました。
まとめ
八王子市の葬儀は、通夜・葬儀・火葬・収骨の順に進み、参列者は1〜2時間、ご家族は準備や移動を含め5〜6時間が目安です。火葬の開始枠から逆算して時刻を決め、式場の規模や人数を把握して余裕のある日程に整えましょう。形式(一般葬・家族葬・一日葬・直葬)で所要は変わります。参列者は開式30分前、ご家族は1時間前集合が基本です。不明点は八王子市斎場や葬儀社に相談し、無理のない進行を組み立ててください。
監修者|高橋 亮

株式会社ディライト 代表取締役
高橋 亮
葬儀業界専門の集客支援や人材サービスを手がける株式会社ディライト代表。葬儀・供養分野に特化したWebサービス「葬儀の口コミ」「お墓の口コミ」などを運営し、業界のデジタル化を推進している。
著書『後悔しない葬儀とお墓選び』(クロスメディア・パブリッシング)はAmazon冠婚葬祭部門で1位を獲得。
2025年8月26日にはフジテレビ『サン!シャイン』にてコメンテーターとしてテレビ出演。


