葬儀 流れ 八王子市で迷わない5つの手順と市営斎場の要点

八王子市での葬儀の流れを、逝去直後から式後の手続きまで五つの手順で整理しました。公営の八王子市斎場は通夜・告別式・火葬を一か所で行え、駅からのアクセスや駐車場も便利です。費用や予約の確認、納棺の段取りなど、慌ただしい時でも順序立てて進められるよう、実務の要点をまとめました。不明点は葬儀社や八王子市斎場に相談し、無理のない日程で整えましょう。

著者|加藤 信之

ディライト代表取締役が八王子の事務所で葬儀プランについて語るプロフィール写真、港区 葬儀の相談にも対応する旨を伝える温和な表情と社名ロゴ入り作業着姿

多摩福祉葬祭 代表取締役社長
加藤 信之

葬祭ディレクター資格(厚生労働省認定)保有。葬儀業界歴30年。2014年に創業以来、八王子・多摩エリアにて「低価格・高品質」の葬儀を提供し続け、地域住民の信頼を得る。公営斎場へのアクセスに精通し、福祉葬や家族葬、直葬等、幅広い葬儀形式に対応可能。累計葬儀施工件数2000件以上。


目次

逝去直後の初動と安置

ご逝去の直後は戸惑いが大きい時です。故人さま(お亡くなりになった方)を安らかにお守りするため、安置を最優先に整えます。

項目 要点
医師の確認 病院では医師、自宅・施設ではかかりつけ医へ連絡します。
連絡と搬送 葬儀社へ連絡し、寝台車を手配します。提携先に限定されません。
安置先の確保 自宅・斎場・安置施設のいずれかを仮決定で十分です。
お身体の保冷 お身体の保冷のためのドライアイスを用い、室温を低めに保ちます。
連絡整理 仮喪主を一人決め、連絡窓口を一本化します。

病院でも自宅でも、まず安置先の確保からで大丈夫です。法律上、死亡後24時間は火葬できませんので、落ち着いて順に整えましょう。状況により警察の関与が必要と判断される場合は、案内に従ってください。

  • 連絡メモを一枚用意し、氏名・生年月日・連絡先・現在地・安置先の希望を整理する。
  • 安置先の第一候補(自宅/斎場/安置施設)を決め、搬送を確保する。
  • 自宅安置は冷房を弱めに、直射日光を避け、小さな枕飾りを整える。

ご不明点は、葬儀社または八王子市斎場へお問い合わせください。

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葬儀社選びと打ち合わせ

ご安置後に、形式や規模、日程の大枠を相談します。斎場(葬儀場)の予約は一般的に葬儀社経由で行い、時期により混み合います。冬季は希望日時が取りづらいことがあるため、候補日を複数お伝えください。

形式 概要 留意点
家族葬 親しい方を中心に静かに見送る形です。 人数は抑えても内容により費用は変動します。
一般葬 ご近所やご友人など幅広くお迎えします。 受付や案内など当日の動きが多くなります。
直葬(火葬式) 通夜・告別式を省き、火葬のみで送ります。 読経や会食を望む場合は別途の手当が必要です。
福祉葬 生活保護受給者などを対象とする公的基準に沿う葬送です。 要件は行政の判断です。まずは現状をご相談ください。

公営の八王子市斎場は、通夜・告別式・火葬を一か所で行える点が大きな安心です。最寄り駅から徒歩圏で、駐車場も備えています。見積書は、葬儀費用と斎場費用(式場利用料・火葬料)などが明確に分かれているかをご確認ください。八王子市は特定の葬祭業者と提携していません。紛らわしい表示があれば遠慮なくご相談ください。

  • 見積もりで式場費・安置料・搬送費・祭壇・棺・遺影・料理・返礼品・人件費の有無を確認。
  • 追加費用(安置延長・夜間搬送・車両増台・乾氷追加など)の条件と単価を控える。
  • 日程は火葬枠の空きから逆算し、通夜・葬儀を決める。

式場の空き状況や設備は八王子市斎場でご案内します。具体的な見積りや運営は葬儀社とご相談ください。

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納棺とご家族の関わり方

納棺は、ご安置から通夜へ進む前の大切な時間です。湯灌や清拭でお体を整え、死化粧で表情を穏やかに整えます。死装束は仏式の白装束に限らず、愛用の服を選ぶことも可能です。

納棺の儀では、合掌・黙祷ののち、お棺へおさめ、副葬品(棺に納める品)を確認します。お手紙やお花は多くの場合に可能ですが、ガラス・金属・電池・スプレー缶などは入れられません。迷う品は当日、担当者と一緒に確認しましょう。ご家族は花入れや身支度に手を添えてご参加いただけます。撮影の可否は施設規定とご家族の合意を優先します。

通夜から火葬までの当日進行

当日は、通夜→葬儀・告別式→出棺→火葬→収骨(骨上げ)の順で進みます。担当者が式次第と合図でご案内しますので、要点だけ覚えていただければ十分です。

  1. 受付は開式の三十分〜一時間前を目安に設営し、導線を明確にします。
  2. 焼香は「喪家→ご親族→一般」の順で進み、回数は案内に従えば大丈夫です。
  3. 喪主挨拶は一〜二分でお礼とご報告を簡潔に。
  4. 出棺前に全員で花入れを行い、ふたを閉じます。
  5. 火葬中は待合室で静かに過ごし、収骨の案内に備えます。
  6. 収骨は二人一組で丁寧に。分骨の希望は事前にお伝えください。

法律により、死亡後24時間は火葬ができません。火葬場の到着後は、炉前での読経・焼香ののち入炉し、収骨へ進みます。移動や時間配分は、その場で担当者が調整しますのでご安心ください。

式後の段取りと市の窓口

初七日、精進落とし、後飾り、四十九日、納骨へと続きます。無理のない順番で進めれば大丈夫です。八王子市には、葬儀後の各手続きをまとめて案内する「おくやみコーナー」(予約制)があります。

項目 内容 補足
法的前提 死亡後24時間は火葬不可 通夜・葬儀・火葬の日程はこの前提で調整します。
おくやみコーナー受付 平日8:30〜17:00 予約制で落ち着いて相談できます。
予約枠 1日4枠・各90分 各時間帯の受入組数には上限があります。
予約可能期間 3週間先まで 葬儀後に体調を見ながら調整できます。

後飾り(自宅の小さな祭壇)は、直射日光と火の安全に配慮して設置します。四十九日は寺院・会場・会食の三点を同時に押さえると滞りなく進みます。死亡届は医師の証明に基づき必要事項を記入し、提出は通常、葬儀社が代行します。

すべてを完璧に覚える必要はありません。八王子市斎場では、ご意向と状況を丁寧に伺い、一つずつ伴走いたします。どうか肩の力を抜いて、必要な場面でお声がけください。

よくある質問

八王子市斎場の予約は早い?

斎場の予約は混雑時期により取りづらくなります。通夜・葬儀は火葬枠を確認して候補日を複数用意すると安心です。詳細は八王子市斎場または担当葬儀社にご相談ください。

家族葬での注意点は?

人数を抑えると会場や料理を縮小できますが、参列者の配慮や受付対応をどうするか事前に決め、見積りの項目を確認してください。

納棺に入れられない物は?

ガラス・金属・電池・スプレー缶などは基本的に棺に入れられません。迷う品は事前に葬儀社に確認し、安全基準に従って処置します。

八王子市斎場での事例

病院での家族葬(八王子市斎場)

父が病院で亡くなり、近親者だけで静かに見送る家族葬を八王子市斎場で行いました。病院から寝台車で斎場へ搬送し、斎場で安置・納棺を経て通夜と告別式を実施。式は親族のみで進行し、式後は斎場の火葬場で火葬、収骨まで同所で完結しました。担当者の案内で手続きと時間調整がスムーズだったのが印象的です。

介護施設で行った一日葬(八王子市斎場)

介護施設で静かに亡くなった母を、通夜を省く一日葬として八王子市斎場で送りました。施設から斎場へ安置のうえ、午前中に告別式を行い、そのまま火葬へ。参列は近親者に限り、式は約一時間で進行。斎場の一カ所で完結する利便性により、高齢の親族の移動負担が減り、式後も斎場職員の案内で役所手続きや収骨が滞りなく進みました。式は故人が好きだった花を祭壇に飾り、遺影は施設で撮っていた写真を使用。会食は省略して会葬謝礼中心のシンプルな形にまとめ、費用も抑えられました。市の「おくやみコーナー」の案内で死亡届などの手続きも円滑に済みました。

まとめ

八王子市での葬儀は、逝去直後の安置から式後の手続きまでの五つの手順で進めます。市営斎場は一か所で通夜から火葬が可能で、料金や設備の確認、葬儀社との見積り比較をして落ち着いて進めましょう。ご不明点は斎場や葬儀社に相談し、見積りは明細を確認して納得の上で選びましょう。家族で話し合い、無理のない範囲で進めることが大切です。

監修者|高橋 亮

株式会社ディライト 代表取締役
高橋 亮

葬儀業界専門の集客支援や人材サービスを手がける株式会社ディライト代表。葬儀・供養分野に特化したWebサービス「葬儀の口コミ」「お墓の口コミ」などを運営し、業界のデジタル化を推進している。
著書『後悔しない葬儀とお墓選び』(クロスメディア・パブリッシング)はAmazon冠婚葬祭部門で1位を獲得。
2025年8月26日にはフジテレビ『サン!シャイン』にてコメンテーターとしてテレビ出演。