八王子市で葬儀保険を検討する方へ。突然の支出に備えるため、必要額の算定方法、約款で確認すべき要点、受取人の設定と直払の可否を、実例とともに整理しました。市の葬祭費5万円の活用、八王子市斎場の費用目安、申込みから請求までの流れをまとめ、無理のない備えづくりを支援します。
著者|加藤 信之

多摩福祉葬祭 代表取締役社長
加藤 信之
葬祭ディレクター資格(厚生労働省認定)保有。葬儀業界歴30年。2014年に創業以来、八王子・多摩エリアにて「低価格・高品質」の葬儀を提供し続け、地域住民の信頼を得る。公営斎場へのアクセスに精通し、福祉葬や家族葬、直葬等、幅広い葬儀形式に対応可能。累計葬儀施工件数2000件以上。
葬儀保険とは(八王子市で検討する方へ)
葬儀保険は、葬儀費用に備える少額短期保険です。掛け捨ての一年更新が中心で、責任開始日(補償が始まる日)以降の万一に保険金が支払われます。
受取人(保険金を受け取る方)は自由に指定でき、商品によっては直払(保険会社が葬儀社へ直接振り込む方法)も選べます。健康告知が不要または簡易な設計が多く、高齢の方や持病のある方でも検討しやすいのが特長です。名称は葬儀保険でも、使い道は原則自由です。家族で「葬儀費に充てる」方針を共有しておくと安心です。
| 項目 | 葬儀保険(少額短期保険) | 生命保険 |
|---|---|---|
| 取り扱い範囲 | 小口・短期が中心。上限は通算でおおむね300万円 | 定期・終身など幅広い設計 |
| 加入のしやすさ | 医師の診査なしや簡易告知が多い | 健康確認が必要な商品が多い |
| 契約の長さ | 短期更新が中心 | 長期契約が中心 |
| 葬儀社への直払 | 商品により可 | 原則なし |
確認すべき3点(必要額・約款・受取人と直払)
迷う場合は次の三点を先に整えると流れが明確になります。細かな条件は後で確認すれば十分です。
- 必要額の決め方:想定費用−葬祭費5万円−手元資金=目安の保険金額
- 約款の三点:責任開始日・待期期間(対象外の期間)・不支払事由(支払われない条件)
- 受取人と直払:受取人を喪主予定者にし、直払の可否と必要書類を事前確認
実例:家族葬を想定した目安
家族葬の見込みが35万円、予備費を20%上乗せで合計42万円。八王子市の葬祭費5万円を差し引くと37万円。手元資金が20万円なら、目安の保険金額は17万円となります。無理のない範囲で小さく整えるのが安心です。
この算出は、固定費の確保を主眼にした目安です。祭壇や安置などの必須費用を保険で担保し、飲食や返礼品は状況に応じて調整します。初回は小さく契約し、見直し時に金額を増減する方法も有効です。家族で意向を共有し、支払い方法や書類の保管場所も合わせて確認しておくと当日の混乱を抑えられます。
| 形式 | 八王子市斎場の費用目安 |
|---|---|
| 火葬式(直葬) | 約10万〜20万円 |
| 一日葬 | 約17万〜46万円 |
| 家族葬 | 約20万〜40万円前後 |
| 二日葬 | 約35万〜56万円程度 |
公的給付の要点(八王子市の葬祭費)
葬祭費は、葬儀を行った方に支給される公的給付です。国民健康保険と後期高齢者医療のいずれも、支給額は5万円です。申請期限は葬祭日の翌日から2年です。領収書や会葬礼状など、葬儀を行ったことが分かる書類の保管が大切です。
| 制度 | 支給額 | 申請期限 | 受け取る方 |
|---|---|---|---|
| 国民健康保険 | 50,000円 | 葬祭の翌日から2年 | 葬儀を行った方(喪主) |
| 後期高齢者医療 | 50,000円 | 葬祭の翌日から2年 | 葬儀を行った方(喪主) |
手続きの流れと必要書類
流れはシンプルです。必要額を決め、商品を選び、申込と初回の支払を済ませると、約款に沿って保障が始まります。万一のときは保険会社へ連絡し、指定の書類を提出します。直払を使う場合は、葬儀社の見積書や請求書をそろえる段取りを同時に進めます。
- 保険金請求書
- 死亡診断書または死体検案書のコピー
- 受取人の本人確認書類と振込口座情報
直払を希望される場合は、上記に加えて葬儀社の請求書などが必要になるのが一般的です。手続きや必要書類は商品により異なります。ご不明点は八王子市斎場へご相談ください。
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八王子市斎場の活用と費用の組み立て
公営の八王子市斎場(葬儀場)は、通夜・告別式・火葬までを一か所で進められる構成です。移動の負担が少なく、費用の内訳も整理しやすくなります。費用は「固定費(基本一式や安置)」と「変動費(飲食・返礼品など)」に分け、保険は固定費の確保に、変動費は現金で柔軟に対応すると無理がありません。直払に対応する商品なら、当日の立て替えを小さくできます。見積りの作成から必要書類の整え方まで、当斎場で丁寧にお手伝いします。
よくある誤解と注意点
「葬儀保険は葬儀費にしか使えない」と思われがちですが、使い道は原則自由です。家族で使途を共有しておくと安心です。
「どの葬儀社でも直払ができる」わけではありません。商品と葬儀社の双方で可否や書類が異なります。契約前の確認が大切です。
掛け捨てのため、長く続けると払込総額が受取額を上回ることがあります。短期の安心を買う前提で、加入期間も決めておきましょう。
「健康告知不要ならすぐ満額」とは限りません。待期期間や不支払事由の確認で、想定違いを減らせます。会社の登録状況や公開情報も合わせて見ておくとより安心です。
- 必要額を「想定費用−5万円−手元資金」で下書きする
- 約款の三点(責任開始日・待期・不支払)を付箋で確認
- 受取人と連絡先、直払の希望の有無を家族で共有
安心してお任せいただけるよう、八王子市斎場で丁寧に対応いたします。まずは一度、八王子市斎場までご連絡ください。
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八王子市斎場での事例
八王子市斎場での家族葬
八王子市内の病院で亡くなられた87歳の女性で、長年家庭を支えてきた穏やかな方を息子夫婦と近親者で見送った家族葬の事例です。ご遺体は病院から八王子市斎場へ安置し、通夜を省略して告別式と火葬を同日中に行う一日式を選びました。式場はコンパクトで祭壇と会食を最小限に抑え、喪主は国保の葬祭費5万円を申請、残額は手元資金と保険で補填し、担当者と打ち合わせを重ねて見積りを確定してから当日を迎えました。参列は親族中心で20名程度でした。
費用配分は、搬送・安置・式場使用料などの固定費を保険で賄い、変動費は参列人数に応じて抑制。写真や会葬礼状などは必要最低限とし、会食は控えめに設定しました。事前に受取人や請求手続きを整理していたため、当日の立て替えは小さく、式後の精算も短時間で完了しました。
八王子市斎場で行った一日葬
八王子市内の老人ホームで療養中に亡くなられた73歳の男性で、家庭菜園が趣味で近所に親しまれていた方の一日葬事例です。喪主の娘が八王子市斎場の一日葬プランを希望し、安置後に午前中に密葬的な告別式を実施し午後に火葬。葬儀社との手配では、直払が可能だったため請求手続きを葬儀社に依頼し、負担が少ない形で当日を終えました。事前に斎場で見積りを取り、必要書類の確認(死亡診断書や葬儀社請求書)を済ませていたため、当日の手続きは円滑でした。
当日は会葬者が近親者中心で10名強。花の本数や返礼品の数を直前まで調整し、宗教者へのお礼も事前に合意のうえで用意しました。費用は固定費中心に確保し、飲食は実費精算とすることで総額の上振れを抑制。支払いと書類提出の段取りが明確だったため、火葬後の役所手続きにもスムーズに移行できました。
まとめ
八王子市で葬儀保険を選ぶ際は、まず想定費用から市の葬祭費5万円と手元資金を差し引いて必要額を決め、責任開始日・待期期間・不支払事由を必ず確認してください。受取人は喪主予定者にし、直払の可否と必要書類を事前に整えることで当日の立て替え負担を減らせます。国民健康保険の葬祭費5万円を活用し、固定費は保険、変動費は現金で対応すると無理がありません。ご不明点は八王子市斎場へご相談ください。
監修者|高橋 亮

株式会社ディライト 代表取締役
高橋 亮
葬儀業界専門の集客支援や人材サービスを手がける株式会社ディライト代表。葬儀・供養分野に特化したWebサービス「葬儀の口コミ」「お墓の口コミ」などを運営し、業界のデジタル化を推進している。
著書『後悔しない葬儀とお墓選び』(クロスメディア・パブリッシング)はAmazon冠婚葬祭部門で1位を獲得。
2025年8月26日にはフジテレビ『サン!シャイン』にてコメンテーターとしてテレビ出演。


